小松島市議会 2022-12-02 令和4年12月定例会議(第2日目) 本文
また,古代史においたとしても,阿南市のように,邪馬台国の水銀朱の関わりの施設を重要文化財に指定するような動きも見てとれます。小松島市においても,読み解き方によれば,古代歴史に関わる重要な拠点だったのかもしれません。私は,少なくともそれを期待している部分がございます。子どもたちに伝えていくべきことは,たくさんあるのではないでしょうか。
また,古代史においたとしても,阿南市のように,邪馬台国の水銀朱の関わりの施設を重要文化財に指定するような動きも見てとれます。小松島市においても,読み解き方によれば,古代歴史に関わる重要な拠点だったのかもしれません。私は,少なくともそれを期待している部分がございます。子どもたちに伝えていくべきことは,たくさんあるのではないでしょうか。
この古墳群が造られた時代には、畿内及び周辺地域との交流が進み、阿波で産出された石材の青石や貴重な赤色顔料として用いられた水銀朱を海を越えてもたらすなど、阿波の文化、産物が少なからず畿内に影響を与えたとの見解が研究者から示されています。
さらに、この銅剣形石製品は、平形銅剣をまねて製作したものとしては全国でも例を見ないものであり、水銀朱を用いた交易の中で加茂宮ノ前の人々が入手した可能性が高いことから、極めて貴重な発見となりました。 また、加茂宮ノ前においては、近畿地方や瀬戸内地方の人々との交易を行う中で、独自の祭祀、つまり文化があったのではないかと推定される発見でもございます。
改めて申し上げるまでもなく、若杉山辰砂採掘遺跡は、弥生時代後期から古墳時代前期にかけて赤色辰砂、いわゆる水銀朱の原料となる辰砂の採掘が全国で唯一確認されていることに加え、日本最古となる採掘抗跡を有している大変貴重な遺跡であり、本遺跡の保存、活用等につきまして、各方面から御助言、御提言をいただいているところでございます。
辰砂からつくられる水銀朱は、故人を弔う目的で、当時の権力者のお墓や古墳などにまかれたり、塗られていた赤色の顔料であり、当時の人々の生活や神事祭礼にも深くかかわっていたものであります。
平成30年4月より行われてきました那賀川河川改修事業、加茂堤防に伴う埋蔵文化財発掘調査におきまして、加茂宮ノ前遺跡が、水銀朱に関連した遺物の出土量としては国内最多、生産拠点としては国内最大、最古級であったことが県教育委員会と県埋蔵文化財センターから発表されました。
次に、弥生時代後期から古墳時代初期にかけての赤色顔料「水銀朱」の原料となる辰砂の採掘遺跡である水井町の若杉山遺跡の発掘調査の進捗状況についてであります。水井町(すいちょう)と長年言われておりますが、地名辞典等では水井町(すいいちょう)というのが正式な地名でございます。あえて付言させていただきました。今年度の調査では、辰砂を採掘していた坑道跡を確認いたしました。
弥生時代中期後半から古墳時代前期初頭の水銀朱の精製工房跡が発見されました。水銀朱とは、辰砂と言われる鉱物から生み出される赤色顔料で、この辰砂を採掘していた場所が、そこから5キロメートル離れたところにある阿南市水井町(すいちょう)、正式には水井町(すいいちょう)らしいですが、私どもは水井町(すいちょう)と呼んでおります。水井町の若杉山遺跡であります。